1月 |
休眠期・準備期 |
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マシン油乳剤又は石灰硫黄合剤の散布、
カイガラムシや菌類の越冬を防止する目的で何れかを散布する。 |
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鉢毎の育成方針を考え、来月からの作業手順を考えて置く。
栽培日誌などの更新を忘れない内にやって置く事。 |
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水遣りは3日に一回程度で十分だが、雨のかからない鉢が在ることに注意が必要。 |
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葉の紅葉状態を見ながら、赤芽の切除にはこの時期が最適、
樹体は樹皮と共に硬い時期ですが整枝作業も可能です。 |
2月 |
春の整枝作業 |
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鉢の上部に溜まっている前年度の枯葉及びミズゴケを病害虫の卵や雑草の除去の意味もあり
すべて除去する、同時に上土に膜状になる網細根を取り除き、 |
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水の浸透を良くし根張りを剥き出しにすることで根の成長を促すと共に、
小品・懸崖・小盆栽の場合根上がり状に仕立てる為出来る限り根を掘り出すようにする。 |
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無駄枝の除去及び針金がけの実施、この時期は葉が少ないので樹形の確認をしやすい、
木の動きが確認できる物は針金掛けによる整枝作業を実施する。 |
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水遣りは中旬から2日に一回必要になる、棚の上段のほうが乾き易いようである。 |
3月 |
根洗い・植替え |
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上旬には芽出し肥えを実施、2009年からグリーンラージを使用、十分に効果が有る、
幹が硬くなるとの噂があったが無視できる。 |
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根腐れの危険のあるものを早期に、根詰まり状況の物を植え替える。
細根除去時の状況から判断した植替えが必要な物をこの時期に順次植え替えを実施する、 |
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根詰まりに近い状態のときが最も成長著しい状態でもある、
植え替えを出来るだけ先送りする様にする為、植え替え時の根の処理量が多くなるから、 |
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植替え・根洗いは3月(2月下旬も可)とし、
花時までに出来る限り細根が成長できるよう早めの植替えが良いと考える。 |
4月 |
開花準備・針金外し&幹洗い |
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来月の花期に備え、花芽を整理する。針金がけ整枝により花芽が集中した所など、
花芽を制限する事により残った花芽に力が集中できるようにする。 |
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中旬以降は花芽の周りから出る新芽を花芽の保護以外を取り除き
花芽の周囲以外からの芽吹きを促す。 |
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花には良くないが、花中心の物以外に葉数を増やす目的で肥料を与える。
4月下旬に実施するのが良いのではないか? |
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春までに掛けた針金を外し、幹洗いを実施する、幹のカビや苔が付いていると、
幹肌が汚くなり乾くと固まるので新芽の発生を妨げる。 |
5月 |
開花期 |
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待望の花期を迎えるので、花芽の周囲など新芽を基本的に2葉を残し切り落とし
新芽の数を増やすと共に花が十分に開くようにする、 |
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また花芽から複数のつぼみが出るから、成長具合を見ながら十分に花が開けるように
つぼみの数を制限する。品種にも由るが少なめで丁度良く咲きます。 |
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開花中の物を手前に置き、花ガラが落ちないよう注意し、花グサレ病の予防に十分注意する。
又常時花ガラ摘みを怠らない事。 |
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花グサレ病の予防に殺菌剤散布の他にも、グンバイ虫等の予防に殺虫剤散布も必要となる。 |
6月 |
花後剪定 |
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花後の花柄を摘むときに、残りの針金を外しを行う、多少利きが悪くても一度外し、
後日の整枝作業時に再度掛ければよい。 |
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枝が大きくなりすぎないように枝先を切り詰め枝の厚みを出来る限り薄く、
上向き枝はすべて短く切り詰め、今後出てくる小枝に切り替える。 |
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開花記録の記載・開花日・花ガラ摘み・整枝作業等を次年度以降の為に記録して置く。 |
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樹勢が回復した物から整枝作業開始、小枝の矯正用針金掛けを実施する。
向きの悪い枝はこの方法で矯正していかないといつまでも小枝が増えてきません。 |
7月 |
整枝整形作業 |
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害虫対策が特に必要な時期となる。暑くなるとグンバイ虫・赤ダニが大発生する、
ただし品種により発生する木が決まっているようです。 |
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根の掘り出しを実施のため、多少樹勢が落ちるでしょうから、盛夏のみ施肥を中止する、
花後の整枝後に出る新芽に勢いをつけ多数の芽を吹かせる。 |
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梅雨の合間を見ながらの整枝作業、苔が付いていたら根張り部分を中心に洗い落とす。
樹形を変えるような整形は此の時期に行う。 |
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花後に伸びてきた子枝で成長の早いものは、この時期に矯正する。
出来るだけ子枝の数を増やし枝棚の充実を図る、不要の物も邪魔でなければ11月まで付けて置く。 |
8月 |
休養期・害虫対策 |
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害虫対策以外特に無いが、出来る限り鉢回しを行い懐枝の枯れ死を防ぐ、
前年までは行ってこなかった(2階は朝日夕日共に当たるので、余り意味は無い) |
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7月の梅雨明けから9月中旬までは、木も休養期間と考え肥料の量を控え少なめに給える、
草と余計な苔は取り除き、余裕があれば、専用の液肥を葉面散布する。 |
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この月は、大変暑いので日中の水遣りを避け朝と夕に実施する。
2階部分だけでも遮光をしたいが、現在の棚枠から寒冷紗を掛ける手は無いか検討する。 |
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不要と思える新芽も、特に樹形を乱す徒長枝などを除き、多少見栄えが悪くとも、剪定せず、
誘引して置き11月以降の整枝整形時に切り落とす。 |
9月 |
花芽形成期・針金外し |
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前月同様病害虫対策中心、中旬以降に木の充実を図るための施肥を行う、
此の時期は肥料も多めに液肥を追加も良いでしょう。 |
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木の充実と太りを促進する為多少の徒長枝も付けたままとし、11月以降に取り除く様にするが、
特に成長の著しい場合は先端を止める、脇枝が直ぐに出ます。 |
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花後に掛けた針金は、最も木が太る時期に架かるので、この時期に取り除く、
11月以降の整枝作業で再度掛けなおす事により針金の食い込みを防ぐ。 |
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針金を外し終えた鉢は、幹洗いを実施する、此の時期に苔を除去して置き、秋の整枝作業に備える。
ただし大きく樹形を乱す枝は誘引して置き11月以降に切り落とす。 |
10月 |
肥培期・鉢回し |
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木が最も太る時期に当たるので、鉢回しと蓑虫の発生に注意しながらの観察期間。
害虫対策と施肥が主な作業となる。 |
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具合の良い徒長枝には、針金掛けをし誘引と曲付けをしておく。
徒長枝は時期を遅らせると直ぐに堅くなり整形できなくなってしまう事がある。 |
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肥料を十分に与え太らせる、無駄と思える枝も邪魔にならないように誘引して
来月まで付けて置く。 |
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水切れに注意し、此の時期は肥料を十分に与え、肥料分を行き渡らせる。
液肥の追加散布・葉面散布も計画する。 |
11月 |
秋の整枝作業 |
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樹形を大きく乱す徒長枝の整理と本年最後の施肥(少なめで良い) |
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落葉前の充実期なので、盆栽らしさが出るように全体のバランスを取りながら、
赤芽が増えすぎない様に剪定を行う。 |
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花芽を見ながらの整枝整形作業を実施する、夏から秋の出た新芽の向きを整え、
枝棚を薄くする為の針金掛けをこの時期に行う。 |
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水遣りは、乾いたら与えるに変え、乾く期間を作るようにしていく、
鉢により差が出る時期になるので与えすぎに注意。 |
12月 |
鉢上と周辺の清掃 |
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先月に引き続き、整枝整形作業を行い盆栽としての見栄えを良くする。
葉も紅葉し赤芽を見つけ易くなる、天が赤ばかりにならないように注意。 |
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下旬には鉢上の肥料をすべて取り除く、雑草を除去しミズゴケを追加し、
霜柱被害を防ぐと共に正月らしく綺麗にする。 |
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棚の塗装など、植木棚の環境整備を行う。周辺の整備清掃を行い、置き場所の環境を整備する。 |
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水遣りは2日に1回程度になるが、乾き易い鉢が出てくるので、鉢を持ち上げて確認する事。 |